マクロン大統領、ユネスコへの「揺るぎない支持」を表明

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、米国がユネスコ(国連教育科学文化機関)からの再度の脱退を発表したことを受け、「揺るぎない支持」を表明しました。この動きは、ドナルド・トランプ米大統領が、ユネスコの「文化的、社会的」な活動を「分断的すぎる」と批判したことに対するものです。
トランプ前大統領は、2017年の政権時にもすでにユネスコから米国を脱退させており、今回が二度目の離脱となります。これに対し、マクロン大統領はソーシャルメディアX(旧Twitter)で、「科学、海洋、教育、文化、世界遺産の普遍的な存在であるユネスコへの揺るぎない支持」と投稿した。さらに、「米国の脱退によって、この戦いを担う人々への我々のコミットメントが揺らぐことはないだろう」と付け加え、トランプ氏の決定に屈しない姿勢を示しました。
ホワイトハウスのアンナ・ケリー副報道官は、今回の脱退について「トランプ大統領は常にアメリカを第一に考え、我が国の国際機関への加盟が国益をもたらすかを精査している」と述べ、米国の国益最優先の原則に基づいた決定であることを強調しました。
米 国の再度の脱退は、国際社会における多国間主義のあり方、そして文化や教育といった分野における国際協力の重要性について、改めて議論を巻き起こすものと見られます。マクロン大統領の強い姿勢は、ユネスコの普遍的価値と役割を守るというフランスの決意を示すものと言えるでしょう。