右派に亀裂!パリ補欠選挙、バルニエ氏とダティ氏が激突

パリで行われる補欠選挙を巡り、フランスの右派は深刻な分裂の危機に直面しています。レ・レピュブリカン党がミシェル・バルニエ氏を候補に選出した一方で、ラシダ・ダティ文化大臣も出馬を表明し、党内の対立が浮き彫りになりました。
7月28日月曜日、レ・レピュブリカン党はパリの補欠選挙候補として、バルニエ氏をほぼ満場一致で選出しました。これに対し、バルニエ氏は自身のSNSで「強い信頼の証だ」と謝意を表明。一方で、パリ市長選への意欲はないことを明言しました。
ダティ氏は「何があっても立候補する」と強気の姿勢を示しました。彼女はバルニエ氏が「大統領選の野心のために出馬している」と公然と非難。「私の決意とエネルギーはパリ市民のためです!パリは私には無縁のエゴの争いに苦しむべきではありません」とル・パリジャン 紙に語り、一歩も引かない構えを見せています。
両者の立候補は、右派に深い亀裂を生じさせる可能性を秘めています。こうした状況に対し、イル・ド・フランス地域圏知事のヴァレリー・ペクレス氏(前回大統領選挙候補)は、「右派には団結が必要だ」と指摘。SNSで「バルニエ氏を国民議会へ、ダティ氏をパリ市長選へ」と投稿し、党内の融和を促す仲裁案を提示しました。
右派の未来を左右する今回の分裂劇は、今後どのような展開を見せるのでしょうか。