ダティ氏、パリ補欠選挙から撤退

パリで秋に実施される予定だった下院議員補欠選挙を巡る与党内の対立に終止符が打たれました。ラシダ・ダティ文化大臣は、ミシェル・バルニエ氏との選挙戦から撤退することに同意。その見返りとして、2026年のパリ市長選挙での党からの全面的な支援を取り付けました。

ダティ氏は当初、バルニエ氏の立候補に対し、自身の出馬を表明し対決姿勢を鮮明にしていました。しかし、与党共和党(LR)の内部から選挙戦を回避するよう圧力がかかり、水面下での交渉が進められました。交渉の結果、ダティ氏が求めていた2つの主要な条件が受け入れられました。一つは、パリ市長選での党の公式な支援です。もう一つは、市長選の候補者リストを自由に編成する権限。これにより、党内の一部の反対派を排除し、自身の陣営を固めることが可能となります。

今回の合意により、長らく政界復帰の機会をうかがっていたバルニエ氏にとって、下院議員の座への道が開かれました。彼が立候補する選挙区は共和党の牙城であり、当選は確実視されています。一方、ダティ氏は党内の不満分子を抑え込み、次期パリ市長の座を狙う上での大きな一歩を踏み出しました。彼女の強引ともいえる交渉スタイルは改めて注目を集めており、今後のパリ政界の動向に影響を与えることは必至です。