マクロン大統領の公約実現 - パリに「アフリカ諸世界の家」オープン


アフリカ系の子孫の文化や表現を世界に伝える「アフリカ諸世界の家(MansA)」が、10月4日土曜日、パリ10区の旧仕立て屋アトリエを改装してオープンした。これは、エマニュエル・マクロン仏大統領が2021年の「アフリカ・フランス首脳会議」で掲げた公約の一つで、アフリカ系アーティストにとって待望の拠点となる。

「MansA」の開館記念となる初展示は、仏カメルーン系の多分野アーティスト、ロクサーヌ・ムバンガ氏に任された。ムバンガ氏は、施設のホールをテキスタイル、絵画、本などが混ざり合う「居間(サロン)」へと変身させた。

ムバンガ氏はRFIの取材に対し、「自分のさまざまなプロジェクトを繋ぎ合わせ、一つのものとして機能させる機会を得られた」と語っている。

施設ディレクターを務めるエリザベート/リズ・ゴミス氏は、この「居間」が象徴するものが、自身の抱く「MansA」の目標そのものであると強調する。「独立から60年が経って、ようやくアフリカ系の子孫の言葉や声を受け入れ、広め、光を当てる場所ができたのです」と述べ、これまで欠けていた文化的な空白を埋める施設としての役割に期待を寄せている。

「MansA」は今後、アフリカ系アーティストの表現の場として、様々な企画を展開していく予定だ。