ストラスブール政治学院で「ハマス称賛」の落書き

ストラスブール政治学院(シアンス・ポ)の正面玄関ドアに8日朝、パレスチナのイスラム組織ハマスを称賛する複数の落書きが発見された。

赤文字で書かれた落書きには、「ハマスに栄光あれ」「ハマス万歳」といったスローガンに加え、「入植者に死を」など、過激な反イスラエル的な表現が含まれていた。また、別の壁には「パレスチナは勝利する」という青文字の落書きもあったが、まもなく消去された。

この落書きについて、同学院の親パレスチナ系学生団体「パレスチナ委員会」は同日、声明を発表し、関与を強く否定。「これらは我々の考えや行動を反映したものではない」と強調した。

同学院では、2023年10月のハマスによる攻撃以降、親パレスチナ派の学生による活動が活発化しており、イスラエルの大学との提携を巡る学院側との対立など、緊張状態が続いている。

今週木曜日には、ガザでの犠牲者を擁護したとされる元駐イスラエル大使のエリック・ダノン氏の講演が予定されており、学生グループがこれに猛反発するなど、キャンパス内の論争が深まっている。