ノートルダム大聖堂でテロ警告の文書発見、警戒強化後、一般公開を再開

パリのノートルダム大聖堂内で10日、週末のテロ攻撃の危険性を示唆する文書が発見された。これを受け、警察当局と警備部門が徹底した調査を実施。その結果、危険性はないと判断され、大聖堂は11日午前、一般公開を再開した。
仏BFMTVなどが警察筋の情報として報じたところによると、テロ攻撃の恐れについて警告する匿名の書簡が、10日午後5時頃、大聖堂内で発見された。書簡は10日と11日のテロの危険性を警告するものだったという。
大聖堂の警備サービスは、発見直後の金曜夜から疑念を払拭するための捜索活動を実施。土曜日朝には、さらに詳細な確認作業が行われた。
パリ警視庁は、「大聖堂警備部門と警察当局が合同で実施した安全点検の結果、全ての危険性が排除された」と発表。これを受けて、大聖堂は一般向けに門戸を開いた。
警視庁は、「警察官と対テロ部隊が、引き続き現場の安全確保に総力を挙げて取り組んでいる」としている。
大聖堂の責任者は、今回の件に関して告訴を検討している模様。