サルコジ元大統領、ラ・サンテ刑務所に収監へ 21日にも

ニコラ・サルコジ元仏大統領(70)が、10月21日にもパリのラ・サンテ刑務所に収監されることが決まった。収監は、陰謀団結成の罪で懲役5年の実刑判決を受けたことによるもので、国家財政検察庁が13日、本人に日時と場所を通知した。
元大統領の刑務所生活は、他の受刑者からの圧力や暴力を避けるため、著名人や高齢者など「保護すべき人々」を収容する専用の区画となる見通しだ。
ラ・サンテ刑務所は、これまでにもメディアの注目を集めた人物を収容してきた歴史がある。サルコジ氏は、通常棟から隔離されたこの区画に配置される公算が大きい。
刑務所関係者によると、元大統領は9平方メートルの独房に一人で収容される。独房にはシャワー、冷蔵庫、テレビが完備されているものの、職員は「VIP区画と俗称されるが、特別扱いは一切ない」と強調している。
日用品や追加の食料は、他の受刑者と同様に自己負担で購入する。
収容中も、元大統領は情報入手、面会、通信、礼拝などの権利は保持される。
日課となる散歩は、「最低1日1回」保証されるものの、これも他の受刑者とは隔離された中庭で単独で行われる。診察など独房外への移動の際は、必ず看守が付き添い、厳重な監視下に置かれる。
区画内では、他の「保護すべき」受刑者とすれ違う可能性はあるが、その組み合わせは当局が慎重に判断するという。