ボルドーのドローン展、反戦団体が抗議活動 クギ散布や「Free Palestine」など落書き

ドローンの国際展示会「UAV Show」が開催されている仏ボルドーのコンベンションセンターが、10月14日未明(現地時間)、反戦団体によるとみられる破壊行為を受けました。入り口前にクギがまかれたほか、建物外壁には赤いペンキで「Free Palestine(パレスチナを解放せよ)」「ドローンはジェノサイド(大量虐殺)でテスト」などの落書きがされました。
この行動は、「自律的な反抗する活動家たち」と名乗る団体が犯行声明を出し、「戦争の常態化」に反対すると主張しています。
今回の第8回展示会は、国際紛争の激化を背景に、例年になく「防衛」分野の出展が大幅に増加。主催者によると、出展者の50%以上が軍事・防衛関連で、2年前の10%から急増しています。討論会も、紛争におけるドローンの役割やドローン対策など、軍事的なテーマが中心です。
同団体は声明で、「世界的な再軍備と紛争激化の状況下で、ドローンは多用途で決定的な兵器としての役割を隠さなくなった」と指摘。「軍産複合体の論理や、戦争を常態化するプロパガンダに反対する」としています。