中国大手ECサイト4社に捜査 パリ検察、児童ポルノ人形販売の疑い

フランスの司法当局は、中国を拠点とする大手オンライン通販プラットフォーム4社、シェイン(Shein)、アリエクスプレス(AliExpress)、テム(Temu)、ウィッシュ(Wish)に対し、児童ポルノの性質を持つ人形の販売や未成年者がアクセス可能なポルノコンテンツの拡散に関し、計4件の捜査を開始した。パリ検察が明らかにした。

発端はフランス競争・消費・詐欺取締総局(DGCCRF)の告発だ。DGCCRFは先に、アリエクスプレスとシェイン上で「児童ポルノ的性質を持つ人形」が販売されているのを確認し、その「説明」や「分類」からも疑いの余地がないと判断。共和国検察官に事態を報告した。

捜査は未成年者に関する犯罪を専門とする少年局(Ofmin)に委託された。容疑は4社すべてに対し、「未成年者がアクセス可能な暴力的・ポルノ的メッセージの拡散」であり、特にシェインとアリエクスプレスに対しては「ポルノ的性質を有する未成年者の画像または表現の拡散」の疑いが持たれている。

DGCCRFはまた、アリエクスプレスを含む複数のプラットフォームで「複数のポルノコンテンツ」が販売されているにもかかわらず、未成年者のアクセスを制限する「効果的なフィルタリング措置」が講じられていない点を問題視。同局は、違反した場合、**懲役3年および罰金7万5000ユーロ(約1230万円)**に上る罰則が適用される可能性があると警告している。

【出典】20minutes 11月3日配信記事 『Poupées pédopornographiques : La justice ouvre quatre enquêtes ouvertes contre Shein AliExpress Temu et Wish』(https://www.20minutes.fr/societe/4183363-20251103-poupees-pedopornographiques-apres-shein-site-aliexpress-signale-tour-justice