【ニュース】エムバペとPSGの金銭紛争、最終決定は12月16日

フランスのサッカー界を揺るがすキリアン・エムバペ(26)と、前所属クラブであるパリ・サンジェルマン(PSG)との間の金銭的な紛争について、最終的な決定が12月16日に下される見通しだ。AFP通信が報じた。

この紛争は、エムバペが2024年夏に自由契約(フリーエージェント)でレアル・マドリードへ移籍したことに関連するもので、18日に労働審判所にて聴聞会が開かれた。

聴聞会では、PSG側がエムバペに対し1億8,000万ユーロ(約290億円)の支払いを要求。これに対し、エムバペ側はPSGに2億4,000万ユーロ(約386億円)を求めるなど、双方の要求額は合わせて4億ユーロを超える巨額となっている。

審判の行方は、サッカー選手の契約や権利に関する新たな判例となる可能性があり、非常に注目されている。関係者によると、審理は冒頭で一時中断されるなど、法廷内でも緊張感が走ったという。この決定は、エムバペの所属するレアル・マドリードの試合から2日後に発表される予定だ。

一方、この重大な法廷闘争が、ムバッペ選手本人のパフォーマンスに悪影響を与える様子は今のところ見られない。

レアル・マドリードに移籍後、同選手は全公式戦で18得点、2アシストという驚異的な記録を残しており、ゴールデンブーツも獲得。現在はリーガ・エスパニョーラの得点王、チャンピオンズリーグでは得点ランク2位につけるなど絶好調を維持している。

裁判の結果は彼にとって重要な局面となるが、12月16日の決定がピッチ上でのパフォーマンスに影響を及ぼさないよう、引き続き高い集中力が求められる。

【出典】Journal du real 11月18日配信記事 『Conflit Mbappé-PSG : décision finale le 16 décembre』(https://lejournaldureal.fr/2025/11/18/conflit-mbappe-decision