【ニュース】パリ市長選に向けた論争:ダティ氏の「清掃員体験」動画、左派から「純粋な演出」と猛反発

2026年3月のパリ市長選挙に立候補を表明している共和党(LR)のラシダ・ダティ氏(59)が、清掃員と共にゴミ収集を行う様子を収めた選挙動画を公開し、パリの左派陣営から激しい批判を浴びている。
ダティ氏は11月21日(金)、自身のSNSで約2分間の動画を公開した。深夜のパリで、清掃員の黄色と緑の制服を着用したダティ氏が、ゴミ収集車のステップに乗り、作業員と交流しながらゴミ収集作業を手伝う姿が映し出されている。動画には「私と一緒なら、パリはきれいになる!年中無休、24時間体制で」という力強いメッセージが添えられ、パリの「清潔さ」と「効率性」を公約の柱とする姿勢をアピールした。
しかし、この映像は、現市政を担う社会党を中心とする左派陣営から即座に「政治的な見せ物」として非難を浴びた。
社会党の予備選を勝ち抜き、市長選の有力候補となっているエマニュエル・グレゴワール氏(48)は、自身のXアカウントでダティ氏を厳しく批判。
グレゴワール氏は、この行為を「絶え間ない行き過ぎ」「誇張」「スペクタクル」だと断じ、「パリ市民は騙されてはいない」「政治劇の観客にされるのはもううんざりだ」と、市民の視点から批判を展開した。
また、上院議員のレミ・フェロー氏もグレゴワール氏を支持し、ダティ氏の行動を痛烈に皮肉った。
フェロー氏は、ダティ氏が「偽の映像を作る」ことに時間を費やし、自身の抱える「司法的なトラブル」や「公的サービスの破壊という政策」から目を逸らしていると主張。パリがこのような「致命的な仕組み」に巻き込まれるべきではないと警鐘を鳴らした。
ダティ氏の動画は、パリ市民が抱える「街の清潔さ」への不満というホットなテーマに切り込んだものだが、そのパフォーマンス性の高さから、選挙戦序盤から論争の的となっている。今後、清潔さという実務的な問題が、どのように政治的な攻防の焦点となっていくか注目される。
【出典】Yahoo France 11月22日配信記事 『"Avec moi, Paris sera propre": Rachida Dati se met en scène avec des éboueurs, des élus de gauche s'indignent』(https://fr.yahoo.com/news/paris-sera-propre-rachida-dati-114533013.html)

