【ニュース】フランスワイン危機、政府が1.3億ユーロの緊急支援策

フランス政府は、構造的な危機に直面する国内ワイン産業の救済に向け、総額1億3000万ユーロ(約210億円)を投じる大規模な「国家危機脱却計画」を発表した。焦点は、供給量を削減し、市場の均衡を取り戻すためのブドウの木の恒久的引き抜き支援に置かれる。
農業省は、モンペリエでの見本市「Sitevi」開催を前に、消費の継続的な減少、気候変動による影響、および地政学的緊張による輸出不振という複合的な要因が、特に脆弱なワイン生産地を直撃していると説明した。
危機対応策の柱となるのは、ブドウ栽培農家からの長年の要望に応じた1億3000万ユーロの減反資金だ。これにより、採算性の低いブドウの木を恒久的に引き抜き、過剰供給を是正することで、経営難に陥る農場の持続可能性を回復させる狙いがある。
支援策は減反に留まらない。政府保証付きの構造融資制度を2026年まで延長し、その適用基準をワイン部門の経済特性に合わせて見直すほか、協同組合にも門戸を開放する。
また、社会保障面では、昨年11月に緊急措置として講じられた500万ユーロの措置に加え、2026年には1000万ユーロ規模の社会保障費軽減を新たに実施し、事業者の負担を和らげる。
さらに、アニー・ジュヌヴァール農業大臣は、市場で売れない過剰在庫をアルコールなどに加工する**「危機蒸留」**のための資金について、欧州連合(EU)の危機準備金を活用するよう要請した。特に協同組合の貯蔵庫にある在庫を優先する方針だ。
同大臣は「厳しい予算環境下にもかかわらず、これほど重要な財政的努力を行うことは、わが国のワイン産業を恒久的に救済するという政府の強い決意の証である」と強調した。
【出典】20 minutes 11月24日配信記事 『Viticulteurs : Face à la crise du vin, l’Etat annonce un plan de 130 millions et soutien l’arrachage des vignes』(https://www.20minutes.fr/economie/4187672-20251124-viticulteurs-face-crise-vin-etat-annonce-plan-130-millions-soutien-arrachage-vignes)

