サルコジ元大統領に実刑判決、フランス史上初

「収監状」「仮執行」に注目、刑の適用に「延期」措置も
フランスのニコラ・サルコジ元大統領(69)が25日、2007年の大統領選のリビアからの違法献金事件で、懲役5年の実刑判決を受けた。裁判所は有罪を確定し、「延期付き収監状」と「仮執行」を適用。「犯罪組織結成」の罪が認定された。元首経験者が実刑判決を受けるのはフランス史上初という、「司法の歴史的瞬間」となった。
サルコジ元大統領は、1ヶ月以内に検察庁から収監日を通知される見通しだ。通知後、元大統領は釈放請求を出すことができ、控訴裁判所が10日以内にこれを審査する。サルコジ氏は判決後、控訴する意向を表明し、「法の支配にとって極めて重大な決定だ」と強く非難した。
なお、同事件の共同被告人であるクロード・ゲアン元内相は健康状態を考慮され、収監状なしの懲役6年。ブリス・オルトフー元内相は仮執行付きの懲役2年(電子ブレスレットによる在宅刑に変更可能)の判決を受けた。