11.13テロから10年 バタクラン出動警察官にレジオンドヌール勲章 マクロン大統領が表明

2015年11月13日のパリ同時多発テロから10年。エマニュエル・マクロン大統領は2025年11月13日、犠牲者追悼式典の場で、当時、バタクラン劇場に出動し、銃乱射犯を制圧した警察官らにフランス最高の勲章であるレジオンドヌール勲章を授与すると発表した。

テロ発生から10年という節目でのこの栄誉は、犠牲者支援団体からの長年の要求に応えるものとなる。

大統領は、犠牲者の家族が抱える「無意味で、不公平で、耐え難い」苦痛に言及しつつ、テロリストが自由と民主主義を標的とする際には、まずフランスとパリが狙われると指摘。その上で、「共和国は持ちこたえた」と強調し、二度とテロ攻撃を許さないという国家の決意を改めて示した。

バタクランの生存者団体「Life for Paris」のアルチュール・デヌヴォー会長は、この夜の惨劇を振り返り、実行犯が「私たちと同じく、フランスやヨーロッパで生まれたジハード主義者」であったという事実を改めて訴えた。

今回の決定は、11月13日の夜の恐怖と勇敢な行動が、時を超えてもなお、国民の記憶と感謝の中に深く刻まれていることを示している。

【出典】20minutes 11月13日配信記事 『Attentats du 13-Novembre : Dix ans après, Macron annonce que les policiers du Bataclan auront la Légion d’honneur』(https://www.20minutes.fr/societe/4185538-20251113-attentats-13-novembre-dix-ans-apres-macron-annonce-policiers-bataclan-legion-honneur