フランス語教室の広告には華やかな言葉が並びますが、14年間教室を経営してきた私の目から見れば、チェックすべきはそこではありません。本当に価値のある教室を見極めるための「裏側」を明かします。

1. 「コーチング」という言葉に隠された罠

最近流行のコーチングですが、実は「自分のフランス語力」を隠すために利用されている側面があります。授業をすれば、講師の発音や知識の底はすぐに露呈します。それを恐れる教室は体験レッスンを避け、管理やマインドの話と度重なる動画の編集で煙に巻こうとします。「正々堂々と体験レッスンを行い、手の内を見せられるか」。これがプロの最低条件です。

2. 体験レッスンを拒み、編集動画で惑わす講師の正体

SNSなどで流暢なフランス語を話す動画を見て、安易に信頼してはいけません。今の時代、動画編集で何度も撮り直し、最高の瞬間だけを繋ぎ合わせることは簡単です。編集動画を「餌」に集客し、生身の対話である体験レッスンを拒む講師は、確実に自分の実力に自信がありません。必ず、逃げ隠れせず体験レッスンを提供している講師を選んでください。

3. 「フランス語は習わないと上達しない」という甘い言葉

「フランス語は特別だから習わないとダメ」などと言う講師にも注意してください。どんな言語も楽器もスポーツも、極めるのが難しいのは同じです。フランス語だけを特別視する講師は視野が狭すぎます。今の時代、本人のやる気次第ではYouTubeなどの動画で独学も可能です。講師の口車に乗せられないでください。

4. 講師の価値は「年数」ではなく「臨床時間」

「講師歴10年」という言葉に騙されないでください。これは「手術数が多い外科医」と「たまにしかメスを握らない医者」の違いと同じです。圧倒的な「指導時間」をこなした講師だけが、生徒のつまずきを瞬時に察知し、的確な処方箋(教え方)を提示できるのです。

5. 単価と「詰め込み」に透けて見える経営状況

「高い=高品質」とは限りません。実はその逆であることも多いのです。

  • 単価の真実: 人気のある教室には生徒が集まるため、一人あたりの単価を抑えても経営が成り立ちます。逆に、不人気な教室ほど一人から高い授業料を取らざるを得ません。
  • 詰め込みと最低人数: 経営が苦しい教室は、一度のレッスンに限界まで生徒を詰め込もうとしたり、「最低○名集まらなければ開講しない」と生徒を待たせたりします。これらはすべて、生徒の学びよりも「教室の採算」を優先している証拠です。

6. レッスン提供時間が物語る「プロの覚悟」

レッスンの時間帯が「平日の夜」や「週末」に限定されている教室や講師にも注意が必要です。 厳しい言い方をすれば、それは「本業にするほど人気がないから、別の稼ぎが必要な副業講師」である可能性が高いからです。語学教育を「片手間の仕事」にしている講師に、あなたの人生を変えるような深い指導ができるでしょうか?本業として全精力を注いでいるプロかどうかは、その提供日時に如実に表れます。

7. 「生徒への寄り添い」か「生活費のための焦り」か

一番大切なのは、講師が「あなたの成長」を見ているか、それとも「自分の生活費」を見ているかです。 稼ぐために焦っている講師の心には、余裕がありません。その焦りは必ずレッスンの質やサービスの悪さに反映されます。生徒を「一人の人間」として大切にしているか、それとも「稼ぐための手段」としか見ていないか。講師の言葉の端々に漂う「焦り」を敏感に感じ取ってください。

8. あなたの「想い」を理解しようとするか

「フランス語を上達させたい」「フランス語で人生を変えたい」。学び始める理由は人それぞれです。 本当に良い講師は、なぜあなたがフランス語を学びたいのか、その背景にある想いを深く理解しようとします。自分の価値観や学習方法を一方的に強要してくる講師ではなく、あなたの目的に寄り添ってくれる講師を選んでください。

最後に:あなたにとっての「正解」を見つけるために

いろいろと厳しい裏側を語らせてもらいましたが、最終的に一番大切なのは「あなたと教室(講師)の相性」です。

語学の上達には個人差がありますし、どこまで到達したいかという「天井」も人それぞれです。だからこそ、無理をして背伸びをするのではなく、あなたにとってストレスのない、心地よい学習環境を選んでください。

くれぐれも、SNSなどで必死に顧客を獲得しようと焦っている教室や講師には注意してください。動画編集による実力隠しはどれだけでも可能な時代です。その「焦り」と「細工」を見極めることができれば、あとは直感を信じて、あなたにぴったりのパートナーを見つけるだけです。