日本フランス語学校の学習方針は、仏検5級、4級、DELF A1、A2は不合格になる可能性が低く、受験料が無駄と判断するため、受験せずにスキップします。

フェーズ1(知識ゼロから6ヶ月):「B1と仏検3級」ダブル取得スケジュール

  • 目標: 6ヶ月間で仏検3級とDELF B1をダブル取得する。
  • 学習内容:
    • 前半3ヶ月: B1レベルの文法(接続法、条件法を含む)と語彙を超速習で習得。
    • 後半3ヶ月: 仏検3級の過去問演習(文法・聴解)と、DELF B1の模擬試験(特に文書作成・口頭表現)の練習を集中的に行い、知識をアウトプット能力に変換する。

フェーズ2(12ヶ月):B2知識習得と仏検2級合格

  • 目標: 仏検3級・DELF B1合格後1年後を目安に、さらに約200〜250時間の追加学習で、仏検2級とDELF B2を取得する。
  • 学習内容:
    1. 文法・語彙の深化: B2レベルで求められる高度な文法(さらに複雑な接続法、時制の一致など)と、抽象的・専門的なテーマ(政治、経済、環境など)に関する語彙を強化。
    2. 読解力の強化: 仏検2級で問われる長文読解、およびB2の複雑なテキストを深く理解するための精読練習。
    3. 上級アウトプット(B2の特徴):
      • 文書作成: 提示された資料を分析し、論理的かつ批判的な意見を明確に述べる文章を作成する練習。
      • 口頭表現: 提示されたテーマについて資料に基づきプレゼンテーションを行い、その後、試験官の質問に論理的に応答する練習。
  • ポイント: このフェーズでは、複雑な思考をフランス語で展開する力が最も重要となります。

フェーズ3(12ヶ月):C1・準1級・通訳案内士試験取得

  • 目標: B2/2級レベルからさらにステップアップし、C1/準1級の高度な運用能力を習得する。
  • 難易度: ここからは、単なる知識量だけでなく、「フランス語の運用能力」「思考の深さ」「語彙の自然さ」が問われます。
  • 学習内容:
    1. 高度な語彙・表現: 抽象度の高いテーマ、文学、時事問題に関する語彙、慣用句、熟語を大量にインプット。
    2. 長文読解: 専門的な文献、複雑な構造を持つ新聞記事などを、迅速かつ正確に読み取る訓練。
    3. アウトプットの洗練(C1の特徴):
      • 文書作成: 提示された複数の資料を統合・要約し、構成力と文体を意識した高度な論理的な文章(レポート、批評など)を作成する。
      • 口頭表現: 専門性の高いテーマについて、即興的かつ流暢に、論理の破綻なく意見を述べ、議論を主導する練習。
  • ポイント: このレベルでは、文法ミスを減らすだけでなく、より自然でネイティブに近い表現を使いこなすことが重要になります。

フェーズ4(12ヶ月):C2・仏検1級取得

  • 目標: C1/準1級で培った高度な運用能力を完成させ、フランス語圏の高等教育や高度な職業環境で、一切の支障なく対応できる「完全な習熟度(マスターレベル)」を確立する。
  • 難易度: フランス語学習の頂点です。知識量だけでなく、文化的背景の理解や、高度な文体の使い分けが求められます。
  • 学習内容:
    1. 知識の完全深化: 仏検1級で問われる高度な文学、歴史、芸術などの文化的な背景知識と、専門的な語彙を徹底的に習得。
    2. C2実践力(専門的な運用):
      • 聴解・読解: 非常に長く、複雑で専門性の高い文書や音声情報から、ニュアンスも含めて完全に理解する訓練。
      • アウトプット(C2の特徴): 提示された資料に基づき、専門的で高度な文体を用いて、即座に正確な要約や批評を行う練習。
      • 口頭表現: 専門性の高いテーマについて、完璧な文法と豊富な語彙を用いて、自然かつ流暢に議論を主導する。
  • ポイント: この段階では、フランス語で考え、フランス語の文化・社会を深く理解することが、合格への鍵となります。

【重要】このスケジュールは目安であり、学習経験や日々の努力量により、達成期間には個人差があります。